先帝(読み)せんてい

精選版 日本国語大辞典 「先帝」の意味・読み・例文・類語

せん‐てい【先帝】

[1] 〘名〙 先代天皇。さきのみかど。せんだい
※続日本紀‐神亀四年(727)一二月「自先帝御世于朕代
※苔の衣(1271頃)一「此ごろ権大納言ときこゆるはこせんていの御おとうと一世の源氏ときこえし」 〔史記‐始皇本紀〕
[2] 謡曲。
[一] 「碇潜(いかりかずき)」の古名。
[二] 別名「教経(のりつね)」。廃曲。能登守教経の乳母三位の局(つぼね)が平家一門の跡を弔おうと長門に下ると、教経の亡霊が現われて一門が滅びた最後の有様を語る。

せん‐だい【先帝】

〘名〙 (「たい」は「帝」の呉音) =せんてい(先帝)(一)
蜻蛉(974頃)中「もしさらずは、先たいのみこたちがならんとうたがふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「先帝」の意味・読み・例文・類語

せん‐だい【先帝】

せんてい(先帝)

せん‐てい【先帝】

先代の皇帝天子。せんだい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android