デジタル大辞泉
「何処やら」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
どこ【何処】 やら
①
不特定の場所・
方向を漠然とさしていう。「どこか」をさらにぼかしたいい方。
② これといってはっきりさし示すことはできないが、たしかにあるという
感じを表わす。副詞的に用いる。何となく。どこか。
※虎寛本狂言・
空腕(室町末‐近世初)「頼ふだ人はどこやら正直な
御方で御ざる程に」
どこへ‐やら【何処やら】
〘
連語〙 (「へ」は
格助詞、「やら」は副助詞) その場所がどこかはわからないがどこかへ。多く人や
物事がどこかへ行ってしまったり、消えてしまったりしたときに
疑問・驚き・皮肉などを込めて用いる。
※中華若木詩抄(1520頃)上「其三人の
笑声を
天風が吹て、どこへやら取ていぬるぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報