普及版 字通 「仞(漢字)」の読み・字形・画数・意味
仞
5画
[字訓] ひろ・はかる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(刃)(じん)。〔説文〕八上に「伸ばしたる臂(ひぢ)は一、尺なり」とあり、(尋)と声義同じ。は右と左とを上下に重ねた形で、両手を左右に伸ばした長さを尋という。仞はその形声字とみてよい。ただ仞の長さについては異説もあり、また水深、溝洫(こうきよく)をはかるときの尺度とする説がある。
[訓義]
1. ひろ、たての一ひら。
2. はかる、深さ・高さをはかる。
3. (じん)と通じ、みちる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕仞 一・七尺・八尺 ヒロ・ミツ・アソブ・ヒロサ・ノボル・タカシ・アラカフ
[語系]
仞njin、zimは声義近く通用したのであろう。字形からいえば、は左右、横の長さをはかる字で、上下高深をいうには仞を用いたものと思われる。
[熟語]
仞積▶
[下接語]
一仞・九仞・数仞・千仞・万仞・百仞・累仞
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報