精選版 日本国語大辞典 「仕出」の意味・読み・例文・類語
し‐だし【仕出】
〘名〙 (動詞「しだす(仕出)」の連用形の名詞化)
※わらんべ草(1660)二「一代の仕出の上手のまねは、にせべからず、三代、五代もつづきたる人は猶以古法をまもるべし」
② (形動) よそおい。いでたち。おめかし。おしゃれ。また、流行にのって美しくよそおうさま。
※浮世草子・世間妾形気(1767)一「まれなる博識に、上京風のいたり仕出しな男ぶり」
③ 生き方。生活の仕方。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)三「堅いしだしの時代親仁。一生女の肌をしらず、朝暮小判を溜る事をのみ面白き業に思ひ」
④ 仕事をはじめること。またその結果、財産をつくり出すこと。身代を大きくすること。また、その人。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)六「是らは近代の出来商人(できあきんど)三十年此かたの仕出しなり」
⑤ 身許をあずかっている人や雇人に食事を出すこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑥ 料理などを、注文に応じて調理して届けること。また、その料理。〔多聞院日記‐天正一六年(1588)一〇月一一日〕
※評判記・役者口三味線(1699)江戸「にくげのないげいのし出し」
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「女郎買の仕出し」
⑨ 建造物の外側に突き出して構えた所。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※泰宝丸図「仕出」
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