人参飲んで首縊る(読み)ニンジンノンデクビククル

デジタル大辞泉 「人参飲んで首縊る」の意味・読み・例文・類語

人参にんじんんで首縊くびくく

高価な朝鮮人参薬を飲んで病気を治したが、金銭に窮して首をくくる。前後のことをよく考えなかったり、身分不相応のことをしたりして身を滅ぼすことのたとえ。
[類語]小人罪なし玉をいだいて罪あり玉を懐いて罪あり匹夫罪なしたまを懐いて罪あり服のちゅうならざるは身の災いなり仏神は来らざる果報を願えばかえって災いを与う

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精選版 日本国語大辞典 「人参飲んで首縊る」の意味・読み・例文・類語

にんじん【人参】 飲(の)んで首(くび)(くく)

高価な朝鮮人参を買って飲み、病気をなおしたが、その身分不相応な出費のために借金ができて返済できなくなり首をくくらなければならなくなる。前後のことをよく考えなかったり、身分不相応なことをしたりすると、自分の身のためにしたことでもかえって身を滅ぼすことになるたとえ。
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)七「仕損じたら此方の首がころり、仕負せたら跡で切腹、どちらでも死なねばならぬといふは、人参呑(ニンジンノン)で首くくる様な物」

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ことわざを知る辞典 「人参飲んで首縊る」の解説

人参飲んで首縊る

病気をなおすために高価な朝鮮人参を借金して買い、飲んで病気はなおったものの今度はその借金を返済するために苦しんで首をくくるはめになる。前後のことをよく考えないと、よかれと思ってしたことがわが身を滅ぼす結果になりかねない。

〔異形〕人参用いてあとなん

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