精選版 日本国語大辞典 「ころり」の意味・読み・例文・類語
ころり
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 小さい物が転がり落ちるさまを表わす語。
② 物、または人が転がるさま、横たわるさま、倒れふすさまなどを表わす語。
※虎明本狂言・文蔵(室町末‐近世初)「所からなんぎのあくしょなれば、ゑいやとはぬれば、ころりところび」
③ 急に死ぬさま、たやすく死ぬさまを表わす語。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)葛何「小六ころりと死んだあとまで〈西花〉 町衆も不詳についた竹の杖〈西六〉」
④ ことが容易に行なわれるさま、また、ことを容易に行なうさまを表わす語。
※禅鳳雑談(1513頃)上「花月など、すねたる能にて候。ただころりとし候がよく候」
⑤ 前の状態とまるきり変わってしまうさまを表わす語。すっかり。まったく。
※談義本・当世花街談義(1754)二「いかなる頑なる財人も重財をほろぼし、皆ころりと堅気を止(やめ)」
⑥ 丸みを帯びてかわいらしいさまを表わす語。
[2] 〘名〙
② ⇒コロリ
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