精選版 日本国語大辞典 「事欠」の意味・読み・例文・類語
こと‐か・く【事欠】
[1] 〘自カ五(四)〙 (多く「…にことかく」の形で用いる)
① 物事が不足する。ないために不自由する。事を欠く。
※玉葉‐仁安三年(1168)三月一一日「大臣行幸可二供奉一事也、近代不レ然、任意也、強不二事闕一事、又供奉無レ難事也」
② =こと(事)を欠く②
[2] 〘自カ下二〙 (一)①に同じ。
こと‐かけ【事欠】
〘名〙
① =ことかき(事欠)①〔文明本節用集(室町中)〕
※やしなひぐさ(1784‐89)二編「秋はさびしく哀に、冬はかなしきは、何がさせることぞ。しりてなし知らいでも事かけもなし」
② =ことかき(事欠)②
こと‐かき【事欠】
〘名〙
① 事欠くこと。ある物がなくて不自由すること。ことかけ。
※九条家文書‐明応四年(1495)一二月二九日・成身院公遍書状「御公用御事欠之由仰候間」
② 間に合わせ。ことかけ。
※浮世草子・男色大鑑(1687)一「素盞烏尊老のことかきに稲田姫に戯(たはぶ)れ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報