久世(京都府)(読み)くせ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久世(京都府)」の意味・わかりやすい解説

久世(京都府)
くせ

京都府南部、城陽(じょうよう)市北部の地区。東は洪積層の宇治丘陵が延び、西は木津(きづ)川東岸の氾濫(はんらん)原にあたる低地で、丘陵地帯の縁辺には久津川古墳群(くつがわこふんぐん)がある。古墳群の代表的遺跡である久津川車塚・丸塚古墳は国指定の史跡。『和名抄(わみょうしょう)』の久世郷の地で、丘陵地帯と氾濫原とが接する中央部は湧水(ゆうすい)地帯をなして早くから集落が開け、旧奈良街道が南北に通じ、その東をJR奈良線、西を近畿日本鉄道京都線および国道24号が走り、交通の便がよく近年は宅地化が進んでいる。

織田武雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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