下津木村(読み)しもつぎむら

日本歴史地名大系 「下津木村」の解説

下津木村
しもつぎむら

[現在地名]広川町下津木

前田まえだ村の東方から南西方にかけての津木谷の東北部を占め、南は上津木村および白馬しらま山脈尾根を境にして日高郡と接する。ひろ川の源流の一、修理川しゆうりがわ(現金屋町)境から下る流れに沿って上流から岩淵いわぶち滝原たきはら寺杣てらずま猿川さるかわの四集落がある。岩淵は津木谷の最東端で深山幽谷の趣がある。寺杣について「続風土記」は「海部郡由良興国寺修造の時、当村の者人夫に役せられ、材木を運ひしより寺杣の名起れりといひ伝ふ」と記し、旧家として椎崎氏をあげ、「昔は数世此地の公文職を勤めし故に地の字を公文原といふ」と述べている。

慶長検地高目録には単に「下村」とみえ、村高三八六石余、小物成三石五合。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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