上中興村(読み)かみなかおくむら

日本歴史地名大系 「上中興村」の解説

上中興村
かみなかおくむら

[現在地名]金井町中興なかおく

妙見みようけん山の南、両尾もろお(五〇七・三メートル)南麓の赤坂あかさか段丘から国府こうの川右岸の国仲くになか丘陵にかけての地域。段丘下は下中興村。「なかおき」とも発音する。東は中津なかつ川を挟んで本屋敷ほんやしき村・大和田おわだ村、西は湯之谷ゆのたに川を挟んで和泉いずみ村・当野平とうのひら村・平清水ひらしみず村。中沖・中おけ・中奥とも記し、現在も国道三五〇号以南の沖田にはかつて神社のあったことを示す鳥居元とりいもと釜が坪かまがつぼなどの地名が残り、古くはこの地に集落があったとみられる。中興保の遺称地。元禄七年(一六九四)検地帳(中興区有)では戸口は一六三軒・六一〇人。「佐州巡村記」では、田八一町一反余・畑三二町七反余で、用水中津川藤津とうつ川の水を引く。集落の北にある中興神社は、祭神大毘古命・軻遇宝智命で旧村社。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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