デジタル大辞泉
「七日」の意味・読み・例文・類語
なぬ‐か【七日】
1 日の数の七つ。7日間。1週間。
2 月の第7の日。特に、正月7日、七夕の7月7日などをいう。《季 新年》「すずろいでて松笠拾ふ―かな/水巴」
3 「七夜」に同じ。
「君が経む八百万代を数ふればかつがつ今日ぞ―なりける」〈拾遺・賀〉
4 「七日七日」に同じ。
「真砂君―のわざを」〈宇津保・菊の宴〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なぬ‐か【七日】
〘名〙
① 日の数七つ。また、七日間。一週間。なのか。
※
万葉(8C後)一七・四〇一一「近くあらば いま二日だみ 遠くあらば 奈奴可
(ナヌカ)のをちは 過ぎめやも」
② 暦の月の初めから七番目の日。また特に、正月の七日、京の祇園祭の六月七日、七夕の七月七日など、特定の月の七番目の日のことを月を明示せずにいう。なのか。《季・新年》
※
蜻蛉(974頃)上「
あまのかは七日をちぎる心あらば星あひばかりの
かげをみよとや」
③ ある事があった日から数えて七番目の日。七日目。
※栄花(1028‐92頃)くもの振舞「大将殿、世中の御心ちわづらはせ給けり。七日といふにうせさせ給ぬ」
④
小児が誕生して七日目。また、この日に行なわれた産養
(うぶやしない)の祝い。しちや。
※拾遺(1005‐07頃か)賀・二六八「君がへむやほ万代を数ふればかつがつけふぞな
ぬかなりける〈
大中臣能宣〉」
⑤
近世、一一月二二日から同二八日までの御講の期間。また、その期間の天候状態。
御講日和(びより)。
※雑俳・柳多留‐一三(1778)「夫婦の取組晴天七日なり」
※後水尾院当時年中行事(1681)下「月の障りの人七日の間はまひりものの清き器に手ふれず」
なの‐か【七日】
〘名〙 (「なぬか(七日)」の変化した語)
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)六「没遺(いりのこ)りたる七日(ナノカ)の月の、山陜になほ幽なる」
[補注]
現代東京語では「なのか」が優勢だが、「なぬか」の例は
奈良・平安・
鎌倉時代に
多数見られ、現代でも
関西で多用される。「なのか」の確例に乏しいのは、これが東日本で生まれた新しい形だからか。
江戸の人であった
滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」には「なのか」の例が多い。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報