一世の別れ(読み)いっせのわかれ

精選版 日本国語大辞典 「一世の別れ」の意味・読み・例文・類語

いっせ【一世】 の 別(わか)

① (親子一世の縁ということから) 親子の二度と会えない別れ。
※浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)三「知らぬ子供の寝入りばな、一世の別れと繰り言を、後に残して雪国のつもる歎きと知られたり」
一生一度の別れ。死に別れ。
※二人比丘尼色懺悔(1889)〈尾崎紅葉奇遇「いかに武士の妻だとて、夫婦一世(イッセ)の別(ワカ)れが泣かずに居られませうか」

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