一ノ沢岩陰遺跡(読み)いちのさわいわかげいせき

日本歴史地名大系 「一ノ沢岩陰遺跡」の解説

一ノ沢岩陰遺跡
いちのさわいわかげいせき

[現在地名]高畠町安久津 蛭沢

蛭沢びるざわ川の上流にあり、稜線から山腹に露出した凝灰岩を利用した中石器時代から古墳時代にかけての岩陰遺跡。三つの岩陰があり、第I岩陰は標高四〇〇メートル、現河床との比高は約四〇メートル。七〇メートル東方に第II岩陰、一〇〇メートル東方に第III岩陰があり、それぞれ独立している。昭和三六―三七年(一九六一―六二)に発掘調査が行われた。第I岩陰で五枚の層序を確認し、第VI層からIV層にかけて微隆起線文土器・爪形文土器・多縄文土器が層位的に出土し、出現期の土器の変遷秩序づけられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android