ロッジ(Oliver Joseph Lodge)(読み)ろっじ(英語表記)Oliver Joseph Lodge

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロッジ(Oliver Joseph Lodge)
ろっじ
Oliver Joseph Lodge
(1851―1940)

イギリス物理学者。1881年に新設のリバプール大学物理学教授となり、エーテル電磁波の研究を行った。マイケルソンモーリー実験のあとにもかかわらず、1893年エーテルが物体の運動に随伴するかどうかという実験を行い、否定的な結果を得た。彼がコヒーラーと名づけた電磁波の検波管の発明有名。1900年バーミンガム大学総長に選ばれ、物理学会や大英科学振興会の会長を歴任した。第一次世界大戦で息子を失って以降、心霊術に熱中した。

[川合葉子]

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