リオ-ピントゥラスのクエバ-デ-ラス-マノス(読み)リオピントゥラスのクエバデラスマノス

世界遺産詳解 の解説

リオピントゥラスのクエバデラスマノス【リオ-ピントゥラスのクエバ-デ-ラス-マノス】

1999年に登録されたアルゼンチンの世界遺産(文化遺産)で、同国南部、パタゴニア地方のサンタ・クルス州ペリト・モレノの南163km、リオ・ピントゥラス渓谷(ピントゥラス川渓谷)に位置する。クエバ・デ・ラス・マノスは、スペイン語で「手の洞窟」という意味である。原語名のとおり、多くの手形(壁に左手を押し当て、その上から赤や黒の顔料をかけたもの)が洞窟壁画として残されている。これらは、狩猟民族であるテウエルチェ族の祖先と想像される先住民族によって、細かい粉末状の粘土グアナコなどの獣脂を混ぜたもので、1万3000~9500年ほど前に描かれた。手だけでなく、グアナコなどの珍しい壁画も見られる。この歴史的例証を守るため、世界遺産に登録された。◇英名はCueva de las Manos, Río Pinturas

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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