ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムスティエ文化」の意味・わかりやすい解説
ムスティエ文化
ムスティエぶんか
Mousterian culture
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
西ヨーロッパを中心にみられる中期旧石器文化。中期旧石器時代には類似の様相をみせる文化が、広義の環地中海地域にはみられる。北アフリカおよび西アジアのルバロワゾ・ムスティエ文化、中央および東ヨーロッパの東ムスティエ文化である。これらはいずれも剥片(はくへん)につくられた尖頭(せんとう)器(ポイント)、横形削器(ラクロワール、サイド・スクレーパー)が特徴的な文化であり、類似したものである。ルバロワ技法の有無、特徴とする石器の形態、比率などによって、いくつかのグループに分けられる。標準遺跡はフランス南部の「先史時代の主都」ともよばれるレゼジー・ド・タヤック近郊にある同名の岩陰。この遺跡は19世紀に発掘調査が行われている。この文化はネアンデルタール人が残したものと考えられている。各地でそれぞれの地域なりに後期旧石器文化に移行することが確認されつつある。
[藤本 強]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…
[中期旧石器時代]
約8万年前から約3万5000年前まで続いた旧人(ネアンデルタール人)の時代であり,地質学上では最終氷期の前半に相当する。ヨーロッパにはネアンデルタール人によって残されたムスティエ文化の遺跡が広く分布している。とくに研究の進んでいるフランスでは,(1)典型的ムスティエ文化,(2)キナ・フェラシー型ムスティエ文化,(3)鋸歯縁石器ムスティエ文化,(4)アシュール系ムスティエ文化という4系統の文化が同時期に入り組んで痕跡を残している。…
※「ムスティエ文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
イタリア系フランス人の天文学者。カシニともいう。ニース近郊に生まれ、ジェノバで聖職修業中に、ガリレイの弟子カバリエリに師事して数学・天文学を修得し、1650年25歳でボローニャ大学教授に任ぜられた。惑...