利器（読み）りき

精選版 日本国語大辞典

り‐き【利器】

〘名〙

① 鋭利な兵器・武器。よく切れる刃物。

※菅家文草（900頃）七・右大臣剣銘「利器惟服、飛揚在_レ腰」 〔書経伝‐説命上〕

② 便利な器具・機械。利用すべきもの。役に立つすぐれたもの。〔新令字解（1868）〕

※新聞雑誌‐四〇号報告・明治五年（1872）四月「里没奈垤(リモナーデ)及び名酒を製造する利器」 〔管子‐覇言〕

③ 役に立つ才能。英才。

※文明本節用集（室町中）「文徳者帝王之利器(リキ)、武功者文徳之輔助也〔漢書〕」 〔後漢書‐虞詡伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

り‐き【利器】

１ 鋭利な刃物。鋭い武器。
２ 便利な機械・器具。「文明の利器」
３ すぐれた才能。
「多々益々弁ずるの―ならんや」〈小林雄七郎・薩長土肥〉
[類語]機械・機器・機具・器具・装置・機関・からくり・仕掛け・マシン・メカニズム

出典　小学館

普及版 字通

【利器】りき

利刃の器。英才。〔後漢書、虞(ぐく)伝〕志は易きを求めず、事はきをけず。～槃根錯(さくせつ)にはざれば、何を以てか利を別たんや。

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出典　平凡社「普及版 字通」