日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フランコ(Ivan Yakovlevich Franko)ふらんこИван Яковлевич Франко/Ivan Yakovlevich Franko(1856―1916) ロシア、ウクライナの詩人、小説家、社会運動家。当時オーストリア・ハンガリー帝国の権力下にあったガリツィアの鍛冶(かじ)工の家に生まれ、民族独立運動の指導者の一人であった。民話や民謡の収集、研究に努め、愛国的、革命的な詩を書いた。民衆と指導者の関係を描いた『モイセイ』(1905)が代表作。『資本論』のウクライナ語への最初の訳者でもある。[小平 武] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例