ピエール アンプ(英語表記)Pierre Hamp

20世紀西洋人名事典 「ピエール アンプ」の解説

ピエール アンプ
Pierre Hamp


1876.4.23 - 1962.11.19
フランスの小説家。
ニース生まれ。
本名Henri Bourrillon。
菓子屋の徒弟から工場監督やホテルの支配人など各地で様々な職業を転々とし中年から小説家になった。正義人類愛を唱える社会主義的ヒューマニスト。迫力ある構成で労働者の世界を描いた「人間の苦悩」は一大労働叙事詩となっている。多くの社会事象が提供された伝統的な写実主義を出ず、労働者の惨めさに同情は感じさせてもそれ以上の力はない。その他の作品に「我らの日々のパン」(1937年)、「調査」(’13年)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android