ハンガー・ストライキ(読み)はんがーすとらいき(英語表記)hungar strike

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハンガー・ストライキ」の意味・わかりやすい解説

ハンガー・ストライキ
はんがーすとらいき
hungar strike

たとえば絶食などの方法により社会的にアピールし、目的を達しようとして座り込む闘争戦術の一形態である。略称ハンスト労働組合争議権が認められていなかったり、組合員大衆に闘う意欲が弱く、広範な闘争参加が困難な場合、組合幹部や一部活動家によって行われたりする。したがって、悲壮で突出した闘争戦術になりやすく、闘争戦術としての評価は限定される。ストライキとしては副次的な闘争戦術であり、むしろ、社会・労働運動における抗議やアピールのためにしばしば用いられる。

[早川征一郎]

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百科事典マイペディア 「ハンガー・ストライキ」の意味・わかりやすい解説

ハンガー・ストライキ

ハンストと略。絶食によって抗議の意思を表明し,また要求実現を訴える行為世論同情に訴える消極的な示威方法である。行動の自由を奪われた刑務所内での待遇改善要求の手段として用いられたのが始まりといわれる。
→関連項目断食

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンガー・ストライキ」の意味・わかりやすい解説

ハンガー・ストライキ
hunger strike

ハンストともいう。要求を通すために絶食によって示威を行う闘争手段。一種のすわり込み戦術で,個人または集団で行う。補助的,消極的な抗議手段であるが,人道問題として世論を喚起することが多い。また暴力を使わないため直接弾圧対象となることも少く,相手方圧力をかける効果をもつ。

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