ツル(鶴)(読み)ツル

百科事典マイペディア 「ツル(鶴)」の意味・わかりやすい解説

ツル(鶴)【ツル】

ツル科の鳥の総称。形はサギに似て頸(くび)や脚の長い大型の鳥。沼沢地や平原にすみ,昆虫やカエルなどのほか,穀粒も食べる。一雄一雌制。ヨシ原などに枯草小枝円錐形の巣をつくり,普通,2卵を産む。全世界に15種。日本には7種の記録がある。かつては全国に分布していたが,近年は北海道釧路付近のタンチョウ約600羽,鹿児島県出水市などのナベヅル約8000羽,マナヅル約2000羽(ほかにソデグロヅルクロヅルカナダヅル等がときに渡来)のほかはまれ。→カンムリヅルフラミンゴ

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