タンチョウ(丹頂)(読み)タンチョウ

百科事典マイペディア 「タンチョウ(丹頂)」の意味・わかりやすい解説

タンチョウ(丹頂)【タンチョウ】

ツル科の鳥。翼長65cm。日本産鳥類中最大種の一つ。体は白色で,頭頂は赤く,頸(くび)や風切羽の一部は黒色。シベリア南東部,中国東北北部等で繁殖,冬は中国,朝鮮半島等に渡る。日本では北海道釧路(くしろ)湿原を中心に約600羽が留鳥として周年生息する。区域を定めず特別天然記念物。繁殖期初期にははねたり,飛び上がったりして,いわゆるツルの舞を行う。湿原の地上に枯れアシなどを積んで営巣し,1〜2卵を産む。なお,鹿児島県出水(いずみ)市のツル渡来地にも,他のツルにまざって,まれに1〜2羽がくることがある。絶滅危惧II類(環境省第4次レッドリスト)。
→関連項目霧多布湿原ツル(鶴)鶴居[村]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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