チゲ

デジタル大辞泉

チゲ

《〈朝鮮語〉》朝鮮料理の鍋物のこと。魚介や肉、豆腐・野菜・キムチなどを入れ、テンジャン・コチュジャンなどで味をつける。
[類語]鍋物・寄せ鍋・ちり・ちゃんこ鍋・水炊き・おでん・しゃぶしゃぶ・石狩鍋・しょっつる鍋・柳川鍋・すき焼き・牛鍋・ジンギスカン鍋・ジンギスカン料理

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

チゲ

〘名〙 (jji-gai) 朝鮮料理の鍋ものの一つ。肉や魚介、野菜、豆腐、きのこなどをみそ、コチュジャン（唐辛子みそ）、塩辛で調味したもの。

出典　精選版 日本国語大辞典

改訂新版　世界大百科事典

チゲ
chigyae

荷物をのせ，人が背負って運ぶ朝鮮の運搬道具。日本の背負梯子（せおいばしご）に似た形をしている。地方により，また用途により，さまざまな形のものがある。朝鮮在来の行商人であった負商（褓負（ほふ）商）は，このチゲに商品をのせて，全国の場市を回った。チゲを担いでの運搬業に従事する者を，チゲックンという。
執筆者：宮嶋 博史

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

和・洋・中・エスニック　世界の料理がわかる辞典

チゲ【(朝鮮)】

朝鮮の鍋料理の総称。とうがらしやコチュジャンを用いた辛いものがよく知られているが、さまざまな味つけのものがある。キムチ・豚肉・豆腐を煮た「キムチチゲ」、味噌味の「テンジャンチゲ（『テンジャン』は『味噌』の意）」、ソーセージやランチョンミートを辛いスープで煮る「プデチゲ」、おぼろ豆腐のようなやわらかい豆腐を辛いスープで煮る「スンドゥブチゲ」などがある。◇多くの場合、一人用の小さな土鍋で、調理された状態で出てくるものをさす。日本の鍋料理のように数人で大きな鍋を囲み、材料を煮ながら食べるものは「チョンゴル」という。

出典　講談社