タチバナ(橘)(読み)タチバナ

百科事典マイペディア 「タチバナ(橘)」の意味・わかりやすい解説

タチバナ(橘)【タチバナ】

ミカン科の常緑小高木で日本原産の小柑橘(かんきつ)。京都紫宸殿の〈右近の橘〉としても知られる。樹高は3m内外。枝にはとげがあり,葉は小型で,花は白色果実は小さな扁球形で径2〜2.5cm,10g内外,黄色に熟す。皮はむきやすいが果肉酸味が強く,生食できない。種子4〜6個を有する。葉と果実を配した橘紋は,古くは橘氏の,武家では井伊黒田氏等の家紋であった。
→関連項目万葉植物

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