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スナップ写真(読み)スナップシャシン(その他表記)snapshot

翻訳|snapshot

精選版 日本国語大辞典 「スナップ写真」の意味・読み・例文・類語

スナップ‐しゃしん【スナップ写真】

  1. 〘 名詞 〙 被写体動作表情を即興的に撮影した写真スナップショット。スナップ。
    1. [初出の実例]「金子洋文君が、議長席へかけ上って何やらやっているスナップ写真を新聞で見た」(出典:ブラリひょうたん(1950)〈高田保〉演出家)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「スナップ写真」の意味・わかりやすい解説

スナップ写真 (スナップしゃしん)
snapshot

1860年にイギリスの科学者ジョン・ハーシェル卿が,〈連射〉を意味する射撃用語の〈スナップショットsnapshot〉を写真による瞬間撮影,連続撮影の意に転用したのがこの用語の始まりといわれる。それから転じて現在では,小型カメラを使って動きのある日常的な人間等の姿を瞬間的に固定した写真をスナップ写真(スナップショット,略してスナップとも)と総称するようになった。同様の写真がキャンディッド・フォトcandid photoともいわれるように,気取りのない率直な態度で,ありのままの現実をとらえるところがスナップ写真の本質である。だが現代写真においては,写真自体の質の問題としてではなく,写真家(撮影者)の現実へのアプローチのしかたとしてのスナップショットというものが重要な意味をもつ。

 19世紀末から20世紀初頭にかけての絵画的な芸術写真(ピクトリアリズム全盛時代において,〈芸術的な主題〉を明確に表明することのないスナップショットによる写真は,当時の〈芸術的表現〉を目ざす写真家にはほとんどかえりみられることがなかった。それを意識的,積極的にみずからの写真表現の方法として用いたのはアメリカ近代写真の父といわれるA.スティーグリッツが最初である。彼はしばしば自分の作品に〈スナップショット〉というタイトルをつけているが,当時の一流の写真家であり,指導的な立場にもあったスティーグリッツによるこのような挑戦的な態度の表明は,写真表現の無限な可能性を宣言するものであった。それはカメラが,いわゆる〈芸術的な主題〉ばかりではなく,この地上のあらゆる対象を自由に写真表現のモティーフとして獲得することを可能にし,絵画を範として成立していた芸術写真とは断絶した,写真独自の芸術的表現の基盤を形成することとなった。またスナップショットは,それまであまりかえりみられることのなかったアマチュア写真家,記録写真家たちのアンバランスな構成の写真や,伝統的な絵画の遠近法からはずれた失敗作と思われていた写真の中にも,写真らしい表現の成立をみることを可能にしたのであった。グラフ・ジャーナリズム全盛の時代に,《ライフ》などの誌面を飾った写真の中にもスナップ写真の傑作は数多いし,また,それは今日われわれの日常生活の写真撮影においても,一つの身近な常用手段となっている。
写真[人間と写真の歴史]
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

カメラマン写真用語辞典 「スナップ写真」の解説

スナップ写真

 日常の中から印象的な光景を瞬間的に切り取った写真のこと。小型のカメラと広角レンズが有効。特に最近は、AE・AFカメラの普及や高感度フィルムの発達のよって、誰でも気軽に楽しめるようになった。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

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