世界大百科事典 第2版 の解説 スナギンチャク【スナギンチャク(砂巾着)】 花虫綱スナギンチャク目Zoanthariaに属する腔腸動物(刺胞動物)の総称。薄い膜状ないし厚い盤状の共肉が,岩石,貝殻や生きた動物の体上を覆い,共肉からポリプを不規則に生じている。一般に亜熱帯や熱帯海域のサンゴ礁の干潮時に干上がるような場所に多い。ポリプは共肉から円筒状にのびたものや,共肉の表面からわずかに突出するものなどまちまちである。ポリプには約20~50本の触手があり,共肉やポリプの体盤に砂粒を含んでいるものもある。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報