で‐みず ‥みづ【出水】
〘名〙 降雨などのために、川、池などの水量がふえること。また、水があふれ出すこと。
大水。
洪水(こうずい)。しゅっすい。《季・夏》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
※咄本・鹿の子餠(1772)薪屋「神田川出水(テミヅ)に、筋違(すじかい)の薪、ことごとく流れるを」
いで‐みず ‥みづ【出水】
〘名〙
大雨などのため、
河川、
湖沼の水があふれること。また、その水。でみず。
※俳諧・蕪村句集(1784)夏「出水の
加茂に橋なし夏祓」
しゅっ‐すい【出水】
〘名〙 大水がでること。洪水。でみず。
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉三二「毎年出水に浸かる木影の無い低地」 〔
論衡‐吉験〕
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デジタル大辞泉
「出水」の意味・読み・例文・類語
で‐みず〔‐みづ〕【出水】
大雨などのために河川などが急に増水して氾濫すること。洪水。しゅっすい。《季 夏》「木曽川の―を見にと着たる蓑/たかし」
[補説]俳句では、特に梅雨期のものをいい、秋の台風などによるものは「秋出水」という。
いずみ〔いづみ〕【出水】
鹿児島県北西部の市。八代海に臨み、野間ノ関跡があり、中世は和泉氏領。鶴の渡来地として知られる。平成18年(2006)3月、野田町・高尾野町と合併。人口5.6万(2010)。
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普及版 字通
「出水」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の出水の言及
【根圧】より
…すなわち,植物の幹を地上から少し上の所で切った場合,この切口から液が染み出てくることがしばしばある。これを溢泌(いつぴつ)または出水,出液bleeding,exudationという。その原因となる根における圧力が根圧である。…
※「出水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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