ストー(英語表記)Stowe, Harriet (Elizabeth)

デジタル大辞泉 「ストー」の意味・読み・例文・類語

ストー(Harriet Elizabeth Stowe)

[1811~1896]米国の女流小説家。通称ストー夫人。当時の奴隷制度を批判した「アンクル=トムの小屋」は国内外で大きな反響を巻き起こし、南北戦争への気運を高めた。

ストー(Stowe)

米国バーモント州北部の町。同州で最も標高が高いマンスフィールド山があり、夏は避暑地として、冬はスキーリゾートとして観光客でにぎわう。

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精選版 日本国語大辞典 「ストー」の意味・読み・例文・類語

ストー

(Harriet Elizabeth Beecher Stowe ハリエット=エリザベス=ビーチャー━) アメリカ女流作家。ストー夫人の名で知られる。キリスト教的人道主義立場から、黒人奴隷の悲惨な境遇を書いた「アンクル=トム小屋」は奴隷解放の気運に大きく貢献した。(一八一一‐九六

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストー」の意味・わかりやすい解説

ストー
Stowe, Harriet (Elizabeth)

[生]1811.6.14. コネティカット,リッチフィールド
[没]1896.7.1. コネティカット,ハートフォード
アメリカの女流作家。旧姓 Beecher。結婚後奴隷の悲惨な生活を知り,キリスト教的人道主義の立場からこれを批判した『アンクル・トムの小屋』 Uncle Tom's Cabin (1852) を書き,一躍大きな反響を呼び,南北戦争を引起した原因の一つとまでいわれた。その他『オールドタウンの人々』 Oldtown Folks (69) などニューイングランドの地方色豊かな作品,歴史小説,社会小説など著書多数。

ストー
Stow, John

[生]1525. ロンドン
[没]1605.4.6. ロンドン
イギリスの歴史家,古代研究者。初め洋服商で,1570年代から古記録の研究に転じた。チョーサー作品集の編者でもあり,『イギリス年代記』 The Annales of England (1580) も著わしたが,最も重要な著作はロンドンの風物を紹介した『ロンドン大観』 Survey of London (98) 。

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世界大百科事典(旧版)内のストーの言及

【庭園】より

…この新しい庭はふつう〈風景式庭園〉と総称されるが,イタリアとフランスの庭がそれぞれの地形的特性をよく生かしたものであったように,それはイギリスのゆるやかな起伏をもつ丘陵の牧歌的な風景をその基盤においたものであった。 フランス風の整形庭園を攻撃する文章によってこの風景式庭園誕生の先鋒となった人としては,シャフツベリー伯,アディソン,ポープらがいるが,現実の庭園としてはストーStowe(バッキンガムシャー)のテンプル家の館が最初期に属する。この設計は最初ブリッジマンCharles Bridgeman(?‐1738)によって行われ,彼は庭と外界の境に一種の堀割であるハハーHahahを導入して,何さえぎるものなく眺望が周囲の自然にとけ込んでいくように工夫した。…

※「ストー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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