日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ジョージタウン(ガイアナ)
じょーじたうん
Georgetown
南アメリカ北部、ガイアナの首都。デメララ川河口右岸の大西洋に面する港湾都市である。人口22万3900(2001推計)。住民は黒人が多く、インド人がこれに次ぎ、同国の人口の約5分の1を占める。年に2回ずつの雨期と乾期があり、気温は年中高温であるが、北東貿易風のためにしのぎやすい。オランダ人によって植民地化されたが、1781年イギリス領となり、当時のイギリス皇帝ジョージ3世にちなんで命名された。商工業、貿易の中心地であるが、学術文化施設も整っており、ヤシの品種のコレクションとオニバスや多種類のランの栽培・改良で世界的に有名な植物園などがある。市街はデメララ川沿岸に長く延び、オランダ人が建設した多くの運河に沿ってみごとな並木通りがある。南南西40キロメートルにアトキンソン・フィールド国際空港がある。
[山本正三]