サバン(英語表記)Sabang

デジタル大辞泉 「サバン」の意味・読み・例文・類語

サバン(Sabang)

インドネシアスマトラ島北西岸沖に浮かぶウェー島の町。マラッカ海峡入口にあたり、19世紀に海上交通の中継地となった。同国で最も北かつ西に位置する。2004年のスマトラ沖地震津波で大きな被害を受けた。スキューバダイビングが盛ん。
フィリピン南西部、パラワン島西岸中央の村。プエルトプリンセサの北東約50キロメートル、南シナ海沿岸に位置する。1999年に世界遺産自然遺産)に登録されたプエルトプリンセサ地下河川国立公園への観光拠点。

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改訂新版 世界大百科事典 「サバン」の意味・わかりやすい解説

サバン
Sabang

インドネシア,スマトラ島北端に隣接するウェー島の港市。人口約1万5000。島の北東部の陥没性のサバン湾にある天然良港で,マラッカ海峡北西端の要港として古代からすぐれた港の役目を果たしてきた。港には19世紀末以来,ドック,貯炭所,灯台などの設備が整い,ベンガル湾横断の汽船の重要な燃料補給地となった。現在は空港もある。ウェー島とスマトラ島の間の海峡はベンガル水道と呼ばれる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サバン」の意味・わかりやすい解説

サバン
Sabang

インドネシアスマトラ島北西端の沖合いにあるウェ島北岸の港町アチェ州に属する。1887年に建設された港はマラッカ海峡入口にある重要な避難港で,自由港に指定され,開発が進められている。インドネシアの全領域を表すことばとして「サバンからメラウケニューギニア島)まで」がある。人口 2万2829(2000)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サバン」の意味・わかりやすい解説

サバン
さばん
Sabang

インドネシア、スマトラ島北端沖のウェWeh島にある港町。同島北部の湾に臨む。人口2万3281(1980)。マラッカ海峡の入口の要港として古代から知られ、19世紀以来、ドック、貯炭所、灯台などの施設が整い、ベンガル湾横断の汽船の燃料補給基地となった。スマトラ島北西部の物資中継港としての役割も果たしている。

[別技篤彦]

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百科事典マイペディア 「サバン」の意味・わかりやすい解説

サバン

インドネシア,スマトラ島の北端に接するウェー島にある港町。ウェー島北部,同名の湾に臨む天然の良港。19世紀末以来貯炭所,ドックその他の港湾設備が整い,インド洋横断汽船の基地となる。空港もある。2万3281人(1980)。

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