クン・たそがれ・くれる(漢字)

普及版 字通 の解説


18画

[字音] クン
[字訓] たそがれ・くれる

[字形] 形声
声符は熏(くん)。熏は東((ふくろ)の象形)の中のものを、火を以て燻蒸する形。その方法で糸を染めるをといい、赤黄色をいう。その色は黄昏の日の光。ゆえに昏という。古い字書にみえず、六朝のころから用いられる。

[訓義]
1. たそがれ、入り日の光、たそがれの色。
2. くれる、ひぐれ。
3. と通じ、赤黄色。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 由不(ゆふへ) 〔字鏡集〕 ヒグレ・ユフベ・ヒクル・クル

[語系]
・熏xiun、昏xunは声義近く、黒のときはすなわち昏である。(黒)xkもまた同系の語であろう。

[熟語]

[下接語]
・景・斜・西・夕・朝・日・微・暮・余・涼

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報