キン・まぐわい・つつしむ(漢字)

普及版 字通 の解説


9画

[字音] キン
[字訓] まぐわい・つつしむ

[説文解字]

[字形] 会意
丞(じょう)+(はん)。に従うのが正形である。〔説文〕十四下に「身をみて承くるるなり。己丞に從ふ」という。字の下部を己にして自己、上を承の意とするものであろう。〔礼記、昏義〕に「合して(そそ)ぐ」とあり、(ひさご)を半截にして杯とし、これを酌みかわす意で、わが国の三々九度にあたる。を半截にして重ねるのは象徴的な意味をもつ方法で、抱擁の意があり、字形も色と同じく、上下に人を重ね、合を字形的に表現したものである。

[訓義]
1. 合、まぐわい。
2. その儀礼として、(匏)を半截した杯を以て酒を酌みかわす。さかずき。
3. つつしむ、したがう、うける、のびやか。

[古辞書の訓]
字鏡集 ウヤマフ・ノブ

[熟語]

[下接語]
・合・用・両・連

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報