カボチャ(南瓜)(読み)カボチャ(英語表記)Cucurbita; pumpkin; squash

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カボチャ(南瓜)」の意味・わかりやすい解説

カボチャ(南瓜)
カボチャ
Cucurbita; pumpkin; squash

ウリ科一年草で,アメリカ原産の数種をまとめていう。食用や観賞用に栽培される。茎は普通つるになり,花は大きく黄色,雌雄同株である。果実大小,形状,色など変化に富んでいる。またデンプン糖分に富み栄養価も高いので野菜用とともに主食にもする。カボチャの名はインドシナカンボジアに由来し,別名唐茄子 (とうなす) は中国から来たナスという意味である。大別して次の3種がある。ニホンカボチャ C. moschataクリカボチャ C. maximaはいずれも食用に,またカザリカボチャ C. pepoは食用にするほか果実が小型で形も変ったものが多く,装飾供え物に使われる。

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百科事典マイペディア 「カボチャ(南瓜)」の意味・わかりやすい解説

カボチャ(南瓜)【カボチャ】

南北アメリカ大陸原産のつる性のウリ科の野菜。カボチャ属約10種のうち,ニホンカボチャ(トウナスとも),セイヨウカボチャ(クリカボチャとも),ペポカボチャの3種をいい,それぞれに品種がある。3種とも雌雄異花で,夏,黄色の花をつける。栽培の歴史は古いが,日本へは天文年間ポルトガル船によってもたらされた。現在,主産地北海道。煮て食用とするほか,まれに観賞用,また飼料とする。

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