カイ・ソウ・いたる(漢字)

普及版 字通 の解説


15画

[字音] カイ・ソウ
[字訓] いたる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(そう)。〔説文〕八下に「きて行かざるなり」とあり、〔段注〕に「沙にきて」と補う。〔爾雅、釈詁〕〔方言、一〕に「至るなり」と訓し、漢・司馬相如〔大人の賦〕に「(たふ)として以て路に(いた)る」のように用いる。その〔索隠〕に「(かい)」とあり、(届)と声義同じ。は屍を土中に埋める象であるらしく、は凶懼の象を示すを、舟に載せて流棄する意象の字で、届ととはともに屍を埋め、あるいは舟で流す意の字であろう。遠くへ放ちいたる意と思われる。また孫炎説に、を古の界の字であるという。

[訓義]
1. いたる。と声義が通ずる。
2. 舟が砂地につく。
3. 界と通じ、界を設ける。
4. (そう)と通じ、その声がある。

[古辞書の訓]
名義抄 ヰル 〔立〕ヰル・フネヰル

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報