エン(ヱン)・かがむ・とがめ(漢字)

普及版 字通 の解説


10画

[字音] エン(ヱン)
[字訓] かがむ・とがめ

[説文解字]

[字形] 会意
冂(けい)+(うさぎ)が冂(境界)のうちに捕らえられ、逸脱することができぬさまをあらわす。〔説文〕十上に「屈するなり。に從ひ、冂に從ふ。、冂下に在り、走ることを得ず。屈折するなり」という。脱出するものを(逸)というのに対して、さえぎられて脱出しえないことをという。

[訓義]
1. かがむ、屈す。
2. 無実にして、その主張が認められないこと。ぬれぎぬ、とがめ。
3. に通じ、うらみ。

[古辞書の訓]
名義抄 アダ・タシナム・シヘタク・ヰル・ワヅラフ・クジク・スム・シノグ・マガレリ・クジケ 〔字鏡集〕 クジケ・ヒガム・ユガム・カガマル・マガレリ・シヘタク・タシナム

[語系]
・宛・婉iuanは同声、みな宛曲の意がある。・紆iua、委・逶iuaiも声義の近い字である。

[熟語]

[下接語]
・銜・仇・窮・君・結・讎・伸・侵・深・診・旌・雪・直・沈・煩・幽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android