エン(読み)えん

世界大百科事典(旧版)内のエンの言及

【シュメール】より

…気候は前6000~前5000年ころも現在とほぼ似た半乾燥・亜熱帯状態にあった。この地への人類の居住は,沼沢地の魚,水鳥,ナツメヤシ,野猪に頼る狩猟・採集民によって始まったと考えられるが,前5000年ごろ(前3千年紀半ばまでの年代はなお推測的),最南部のエリドゥの小神殿(1辺3m)に初めて定住の痕跡を残したのは,人工灌漑技術を伴う穀物(大麦,エンマ小麦,小麦),果樹(ナツメヤシ)の栽培者であった。これがウバイド期(前5000ころ‐前3800ころ)初期で,ウバイド期は金石併用期に属し,一般に小集落が主であるが,末期には一部の集落が早くも町邑的規模に達し,エリドゥには基壇上に立つ縦23.5m,横13.5mの壮麗な煉瓦造の神殿が造られた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」