旺文社世界史事典 三訂版 「イスタンブル」の解説
イスタンブル
Istanbul
ギリシア人の植民市として建てられ,古来,交通の要地で,ビザンティウムと呼ばれていたが,コンスタンティヌス1世がローマ帝国の首都に定めてからコンスタンティノープルと呼ばれ,中世にはビザンツ帝国の首都として,また文化の中心として栄えた。その後,1453年のオスマン帝国による占領後,イスタンブルと改称され,その首都となり,イスラーム文化の中心となった。1923年のトルコ共和国の成立と首都のアンカラ移転にともない,1930年以後,公式にイスタンブル(イスラーム教徒の町を意味するトルコ語。オスマン時代から,内部的にはこう呼ばれた)と呼ばれるようになった。スレイマン−モスクやトプカプ宮殿(現在は国立博物館)などがある。
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