アーレ・アフマド(英語表記)Āl-e Aḥmad, Jalāl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーレ・アフマド」の意味・わかりやすい解説

アーレ・アフマド
Āl-e Aḥmad, Jalāl

[生]1923
[没]1969
イラン作家テヘランで教育を受け,1945年短編集『相互訪問』 Dīd o bāzdīdを発表して文壇に登場。迷信,宗教的偽善打破,被圧迫階級問題を取上げ,俗語を駆使した。短編集『われらの苦悶』 Az ranjīke mī-barīm (1947) のほか,長編では代表作校長』 Modīr-e madraseh (58) がある。民俗学の分野でも研究を行い,注目すべき成果を発表した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アーレ・アフマド」の意味・わかりやすい解説

アーレ・アフマド
あーれあふまど
Jalāl Āl-e Amad
(1923―1969)

イランの作家。テヘランの聖職者の家に生まれる。1945年に短編集『年始訪問』を発表して文壇に現れ、迷信の打破、下層階級主題とした四つの短編集を発表した。代表作には、教育行政を批判した長編『校長』(1958)や、西欧化を非難した『西欧かぶれ』(1962)などがあり、民俗学に関する研究でも知られる。王制批判の作家として作品が発禁されたこともある。

[黒柳恒男]

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