さっ‐か サク‥【作家】
〘名〙
①
詩歌、小説、絵画などの芸術作品の制
作者。特に小説家。
※作家評家(1896)〈
正岡子規〉「作家たらざれば評家たる能はずと言ひしこと」 〔余冬序録‐四四〕
② 財産をたくわえて立派に一家を興すこと。
[語誌]明治期の英和辞書類で Writer, Author,
Artist の
項をみると、「作者」はあっても「作家」はない。日本では、①の意を表わす語として上代以来「作者」が用いられてきたが、江戸期には「作者」といえば往々にして芝居狂言の作者をさすようになっていった。それから区別するため、明治期に新しい用語として「作家」が選ばれ、
文芸評論の隆盛に従って、特に小説家を意味することが多くなったと思われる。
さっ‐け サク‥【作家】
〘名〙
※日本詩史(1771)三「見三架上有二芝軒吟稿一、迺知二碩夫之遺稿一。携帰二逆旅一、読レ之一宵、始歎二其作家一」
② 禅宗で、頭がよくりこうな僧、すぐれた
力量のある僧の称。
※正法眼蔵(1231‐53)
光明「光明を学得せる作家、まれなるものなり」 〔従容録‐一・第九則〕
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デジタル大辞泉
「作家」の意味・読み・例文・類語
さっか【作家】[書名]
文芸同人誌。小谷剛により昭和23年(1948)創刊。平成3年(1991)廃刊。その後、有志により創刊された「季刊作家」が同誌を継承。
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普及版 字通
「作家」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の作家の言及
【日本文学】より
…明治以後日本の大学の〈国文学科〉が西洋から輸入して採用したのが,大筋において,この狭い定義であった。たとえば芭蕉,近松,西鶴は日本語で書いたからというだけではなく,それぞれ詩,戯曲,小説を書いたから,重要な作家とされたのである。 第3の定義は,文章により,文章のみによる。…
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