翻訳|eye bank
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
眼球銀行ともいう。角膜移植に要する角膜の提供を目的とする組織。従来日本では,解剖と同様に,死後一定時間内は眼球を摘出することが許されなかったが,1958年に〈角膜の移植に関する法律〉が制定され,死体からの摘出が特例として許されるようになり,この法律に基づき設立された。現在は,79年に制定された〈角膜及び腎臓移植に関する法律〉に基づいて運営されている。アイバンクは全国都道府県単位に大学病院などに設置されていて,自分の死後に,移植用として角膜提供の意志をもった人は,あらかじめその意志を登録しておく。一方,角膜移植を希望する患者も各病院ごとに登録し待機している。アイバンクに登録した提供希望者が死亡すると,眼球を摘出・保存し,角膜を必要としている病院へ供給する。このようにアイバンクは,角膜提供者の登録,患者が待つ病院との連絡,眼球の摘出・保存をおもな任務としている。角膜の提供は,故人,遺族の善意に基づくもので,金銭の代償を伴うものではない。アイバンクは2012年現在全国に54ヵ所設けられているが,量的にはもちろんのこと,提供者・受給者の情報の整備など質的にも課題は多い。
執筆者:佐藤 孜
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…角膜がにごったり変形したために視力が低下した眼に対し,透明な角膜を置き換える手術。このとき使用する角膜は,多くの場合,アイバンクに登録していた人が死亡したときに提供される。
[角膜移植の種類]
角膜移植には,手術の方法や用いる角膜によって,次のような種類がある。…
※「アイバンク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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