よりも(読み)ヨリモ

デジタル大辞泉 「よりも」の意味・読み・例文・類語

より‐も

[連語]格助詞「より」+係助詞「も」》「より」を強めた言い方。
比較基準を示す。「それよりもこっちのほうがいい」
動作起点を示す。
「枝―あだに散りにし花なれば落ちても水の泡とこそなれ」〈古今・春下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よりも」の意味・読み・例文・類語

より‐も

(格助詞「より」に係助詞「も」の付いたもの)
① 比較の規準を示す。
万葉(8C後)五・八九二「われ欲利母(ヨリモ) 貧しき人の 父母は 飢ゑこゆらむ」
徒然草(1331頃)五九「無常の来る事は水火の攻むるよりも速にのがれがたきものを」
② 動作の起点を示す。
(イ) …から。
※古今(905‐914)春下・八一「枝よりもあだに散りにし花なれば落ちても水の泡とこそなれ〈菅野高世〉」
(ロ) …とすぐに。〔日葡辞書(1603‐04)〕
滑稽本八笑人(1820‐49)三「そりゃ身なげといふよりも、われもわれもと川中をのぞきみて」

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