デジタル大辞泉 「ばらり」の意味・読み・例文・類語 ばらり [副]1 まとまっていたものが、ばらばらになって落ちるさま。綴とじ糸などが切れて、ばらばらになるさま。「器の豆がばらりと床にこぼれる」「結っていた髪がばらりとほどける」2 紙が綴じ目などから破れるさま。「一尺ほど開くと―と紙の継ぎ目が切れる」〈三重吉・山彦〉3 「はらり3」に同じ。「心当てなる料理も―と違ひ」〈浮・一代女・三〉[類語]はらり・ぱらり・ほろり・ぽろり・ちらほら・ちらりほらり・ひらひら・はらはら・ばらばら・ほろほろ・離れ離れ・散り散り・ちらばら・ぱらぱら・ちりぢりばらばら・てんでんばらばら・てんでばらばら 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ばらり」の意味・読み・例文・類語 ばらり 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)① 物が落ちるさまを表わす語。ばらばら。(イ) 花などの散り落ちるさま。※報恩録(1474)上「百草頭はばらりばらりと枯て除也」(ロ) さかんに涙が流れるさま。※幸若・景清(室町末‐近世初)上「ばらりばらりとないて立たりけり」② 糸や紐、あるいは紙の継ぎ目などが切れるさまを表わす語。※六物図抄(1508)「外道か僧の袈裟を糸を抜て説法はて、立たれはばらりとほとけた事あり」③ 琵琶などの撥の音を表わす語。※大観本謡曲・絃上(1506頃)「撥音爪音、ばらりからり、からりばらりと、感涙もこぼれ、えいじも躍るばかりなり」④ =はらり⑤※足利本人天眼目抄(1471‐73)「如レ此文彩細微の風景がたちまわらぬ間に残雨にばらりと洗い流して足も深泥に踏みこんで北欝単越の方へ走たぞ」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報