デジタル大辞泉
「ちらりほらり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちらり‐ほらり
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 素早く動くさま、落ち着きのないさまを表わす語。
※
浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上「権三見るめの糸ずすきちらりほらりと馬の先避
(よ)けるふりして
邪魔をする」
※渚(1907)〈
国木田独歩〉一「
忙急(いそが)しさうに往来する人や車が小さく黒く見えるやうになった。
日暮だから其もちらりほらりだ」
③ 雪や花のように細かいものがゆっくりと舞い飛ぶさまを表わす語。
※俳諧・白雄句集(1793)一「
柏木の
衛門か鞠をとんとけたれば、
まりは枝にとまりつつ、花はちらりほらりと」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報