デジタル大辞泉
「ばったり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ばったり
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物が急に落ちたり倒れたりするさまを表わす語。
※
狂言記・
瓜盗人(1700)「此つなを引けばあがる、さげるとさがる。ばったり、ばったり、ばったり」
③ 思いがけないところで、人と人とが偶然に出会うさまを表わす語。
④ 物事が急にとだえるさまを表わす語。
※俳諧・俳諧新選(1773)五「ばったりと跡の淋しき花火かな〈可幸〉」
⑤ 日が急激に暮れるさまを表わす語。
※永日小品(1909)〈
夏目漱石〉霧「今迄鼠色に見えた
世界が、突然と
四方からばったり暮れた」
ばったり
〘名〙 投げ売り。安売り。また、それをする人をいう古道具屋仲間の語。
一説に一括して売り払うことの意という。ばった。
※歌舞伎・心謎解色糸(1810)
序幕「ばったりに売ったら、もうちっとにならうか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のばったりの言及
【鳴子】より
…金属器を用いた鳴子もある。竹筒などで水を引き入れたり,流水を利用して音を立てる〈ばったり〉〈ししおどし〉も鳴子の一種といえる。[案山子(かかし)]【大島 暁雄】。…
※「ばったり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」