デジタル大辞泉
「ねんね」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ねん‐ね
〘名〙 (「ねる(寝)」の「ね」を二つ重ねた「ねね」の変化した語)
① (━する) 寝ること、眠ることをいう幼児語。
※俳諧・当流籠抜(1678)「二つ三の子とも片敷苔莚〈木兵〉 岩が根枕ねんねんねんね〈鉄
〉」
※人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)後「もうまっくになりますから、お寐(ネ)んねがよふござります」
※雑俳・柳多留‐六(1771)「おとなしくせぬとねんねをよそへ遣る」
③ 人形をいう幼児語。
※人情本・風俗粋好伝(1825)前「コレ母さま。私や美い衣服も着たくはない〈略〉。
手振の人形
(ネンネ)も入りませぬ」
④ 子どもではないのに、赤ん坊のように幼稚なこと、また、そのような人であることをあざけっていう語。
※二人女房(1891)〈
尾崎紅葉〉上「阿郎
(あなた)、
不断の
挙動(しうち)を御覧なさいな。まるで
孩嬰(ネンネ)ぢゃございませんか」
⑤
寝間があること。文政・天保(
一八一八‐四四)ごろ流行した語。
※当世花詞粋仙人(1832)「ねまがあるを、ねんね」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報