とかげ座(読み)とかげざ(英語表記)Lacerta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「とかげ座」の意味・わかりやすい解説

とかげ座
とかげざ
Lacerta

蜥蜴座。 1690年 J.ヘベリウスによってつくられた北天星座。概略位置は赤経 22時 25分,赤緯 43°。はくちょう座アンドロメダ座中間にある。 10月下旬の宵に南中する。この星座には明るい星がなく,ギリシア文字 α ,β,γなどのついた星はない。散開星団 NGC7243および NGC7209を含む。 BL星は準恒星状天体であると思われているが,線スペクトルがみえない不思議な天体である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「とかげ座」の意味・わかりやすい解説

とかげ座
とかげざ / 蜥蝪座

秋の宵、北の空高く横たわる淡い天の川にある小星座。星はみな4等星以下であまり目だたない。アンドロメダ座とはくちょう座の間の空白部分を埋めるために、17世紀のドイツの天文学者J・ヘベリウスが1687年に著した星図(死後出版)のなかに描いた。彼自身はこれを「いもり座」にするつもりであった、ともいわれている。

[藤井 旭]


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