つくね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「つくね」の意味・わかりやすい解説

つくね

魚肉、鳥獣肉などをすり身にして、卵、かたくり粉などを適宜加えて好みの大きさに丸め、油で揚げたものがつくね揚げ、調味して煮たものがつくね煮である。生臭い魚肉にはショウガのみじん切りを加えるが、ニンジンゴボウシイタケなどを細かく切って加えることもあるし、青豆を混ぜてもいい。「つくねる」は束ねる、またはこねるの意。こねる動作から転じて、その製品を「つくね」といったのである。ヤマノイモ一種にツクネイモがあるが、略称して「つくね」ともいう。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のつくねの言及

【鳥料理】より

…現在の日本では狩猟法によって野鳥の捕獲が制限され,ふつう食用とされるのは,家禽(かきん)では鶏,アイガモ,アヒル,シチメンチョウ,ウズラなど,野鳥ではキジ,ヤマドリ,コジュケイ,カモ類,シギ類,スズメなどで,鳥料理の主体は鶏肉を使うものとなっている。鶏肉の和風料理としては,水炊き,すき焼などのなべ料理のほか,焼鳥,とりわさ,いり鳥,つくねなどにする。焼鳥は適宜に切った肉を竹串にさすなどして,たれをつけ,あるいは塩を振って直火(じかび)で焼く。…

※「つくね」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」