かたくり粉(読み)かたくりこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かたくり粉」の意味・わかりやすい解説

かたくり粉
かたくりこ

ユリ科カタクリ鱗茎(りんけい)からとったデンプン製法は鱗茎を搗(つ)き砕き、水を加えて臼(うす)でひき、木綿袋に入れて水中でデンプンを洗い出す。これを何回も繰り返して精製する。無味無臭で光沢のある粉末である。調理は水で溶き、加熱して行う。幼児食病人食ほか料理、菓子材料に用いられる。生産が少なく高価なため、現在、市販されるもののほとんどはジャガイモデンプンである。

河野友美大滝 緑]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android