じんぜん

精選版 日本国語大辞典 「じんぜん」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぜん【荏

[1] 〘形動タリ〙 歳月のめぐりゆくさま。また、物事がのびのびになるさま。延引
懐風藻(751)和藤江守詠裨叡山先考之旧禅処柳樹之作〈麻田陽春〉「日月荏去。慈範独依依」
随筆胆大小心録(1808)一〇八「この叙ははじめに、昇法しが村瀬に乞ひしかど、例の任冉として事はたさずありしかば」 〔張華‐励志詩〕
[2] 〘副〙 歳月が経過するさま。のびのびになるさま。〔元和本下学集(1617)〕
読本近世説美少年録(1829‐32)二「却説(かくて)光陰荏(ジンゼン)して」

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