延引(読み)えんにん

精選版 日本国語大辞典 「延引」の意味・読み・例文・類語

えん‐にん ‥イン【延引】

〘名〙 「えんいん(延引)」の連声
御湯殿上日記‐文明一三年(1481)四月一六日「ひよしのまつりゑんにんなり」
浮世草子傾城禁短気(1711)四「今まで万徳さまの御延引(ヱンニン)

えん‐いん【延引】

〘名〙 (連声で古く「えんにん」とも) 物事を行なう時刻や日にちが、予定より遅れること。また、予定より遅らすこと。
日本紀略‐天徳二年(958)二月三日「大原野祭依犬死穢延引」 〔資治通鑑‐唐懿宗紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「延引」の意味・読み・例文・類語

えん‐いん【延引】

[名](スル)連声れんじょうで「えんにん」とも》物事を先に延ばすこと。遅らせること。
「此戦争を暫く―して貰いたい」〈福沢福翁自伝
[類語]延び延び遅れる延びる遅滞延滞遅延延着遅刻遅参遷延順延延期繰り下がる日延べ延長猶予先送り先延ばし繰り延べる繰り下げる引き延ばす持ち越す時を稼ぐ

えん‐にん〔‐イン〕【延引】

えんいん」の連声れんじょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「延引」の読み・字形・画数・意味

【延引】えんいん

引きのばす。また、引き入れる。唐・李白〔高山人に答へ、兼ねて権・顧二侯に呈す〕詩 故の人を引す 風義未だ淪替(りんたい)(すたれる)せず 侯は語默にし 子は

字通「延」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android